トモオフィス/廃品打楽器協会

S-Kids 2005年9・10月号に特集記事が掲載されました

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新聞・雑誌掲載
時計2005年9月6日(火)

小学館アカデミーキッズのためのエデュテイメント・マガジン
S-Kids 2005年9・10月号に特集記事が掲載されました。

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▼本文より

音が出れば何でも楽器!
身近なもので“音楽”しよう!

“がらくた”コンサートへようこそ!

始まったのは打楽器のえんそう。このふしぎな物体は、使わなくなった“がらくた”を組み合わせたドラムセットなんだよ! もともと別の役わりを持ったものたちも、たたけば打楽器。よーく見たら、この生まれかわった楽器たちの、もとのすがたがわかるよ!

みんなは、音楽が好き?「苦手」って言った人はいないかな? でも「音楽」は、自由で楽しく、だれにでもできるものだよ。いっしょに音で遊んでみよう!

「宇宙の音」

大きめの缶と缶をつないだばねをこすって、ふしぎにひびく「宇宙の音」を出す楽器。10年前、「銀河鉄道の夜」というおしばいのために作りました。宇宙だから、みんなが知ってる楽器の音じゃなくて、何をたたいているのかわからない音を作ろうと思ったんです。”生まれかわり楽器”の1号とも言える楽器です。

「音楽家」のひみつ

“生まれかわり楽器”なんて、見たことないよね。そんなきそうてんがいな音楽をしている山口ともさんは、いったいどんな人なんだろう?

ひみつ1 音楽の授業は苦手だった

子どものころは、ものを作るのが好きでした。自転車を改造したり、工作の宿題でりっぱなほ船を作ったり。でも、かきたいように絵をかいていたら「空はそんな色じゃない」などとおこられて、絵が好きじゃなくなっちゃった。「自由でいいじゃん」と思って。だから音楽の授業も、まちがえないように歌うテストとかが苦手でした。

ひみつ2 ドラムを始めたのはカッコいいから

高校を卒業して、かっこいいなと思ってドラムを始めました。つのだ★ひろさんというドラマーの方のアシスタントをしながら、たたいているところを見て、きいて、テクニックを「ぬすんで」叩き方をおぼえました。

ひみつ3 お金をかけたくなっかった

“生まれかわりの楽器”を作るようになったのは、お金をかけないで人とちがう音が出したいと思ったからです。人がすてたものでの、それからそうぞうできない音が出てきたら、ゆめが広がります。ひろってきたら、まずきれいにあらい、いい音になるように手を加えていきます。気持ちをこめてそうすることにより、それは楽器に生まれ換わるのだと思っています。
 ものにはすべて音があるんですよ。こすったり、たたいたりして出るそざいのの音を、心でコントロールするとリズムになるわけで、楽しい気持ちでやれば、それが音楽になる。だれにでもできるんです。

みんなも、自分にしか出せない音を出す楽器を、作ってみたら?家にあるものを何でもいいからならべて、それを一つずつならすことでも、音楽になる。そうすればきっと楽しさが広がっていきますよ。

ひみつ4 楽譜はなくてもいい!

『宇宙の音」なんてもちろん楽譜はないんです。楽器をやっている人は、楽譜を見ないで、「今日の天気」とか「おきてから感じたもの」とか「何か見える?」とかを考えながら音を出してみよう。自分のイメージで音を出しているわけだから、まちがいも何もなくて、自分の音楽が作れちゃうわけです!一人でもそれを好きだといってくれる人がいたら、それをやる意味があると思います。

ひみつ5 ミュージシャンになるためには・・・

人と同じことをしないで、自分から出てくる発想とか、詩とか、自分が見ているもの、感じていることを、恥ずかしがらずに、どんどん表現していくことが大切だと思います。人の目は気にせずに。

ひみつ6 毎日がとても楽しい!

“生まれかわり楽器”は、作らなくちゃという気持ちではなくて、いつもいろんなものを「おもしろいな」と思っている気持ちから生まれてきます。動くものを見て、どうして動くのだろうと不思議に思ったり、大きなものが好きで、工事現場のクレーン車をずっとながめていたり、僕には興味を持つものがいっぱいあるんです。だから1つのものを見ていても、発想を変えて別の使い方がないかなって考えて、それをフル活用して物を作っています。そうすると、新しいものがなくても、毎日がすごく楽しくなるんです。