トモオフィス/廃品打楽器協会

月刊エレクトーン 2004年4月号に掲載されました

新聞・雑誌掲載
時計2004年4月6日(火)

vol.13[手作り楽器] Yoshihiro Andoh <<<mindscope

2年目を迎えたmindscope。今回は、楽器作りに挑戦!誰にでもできる手作り楽器を打楽器奏者の山口ともさんに教えていただきました。

今日は、STAGFA全国横断ツアーで、安藤とコラボレーションを組むことが決定している打楽器奏者、山口ともさんをお迎えして、手作り楽器に挑戦。それぞれの音楽観についても話しを聞くことができた。

 『ドレミノテレビ』(NHK教育テレビ)で、何でも楽器にしてしまう、謎のパーカショニストとして子どもたちからも大人気のともさんは、一斗缶やフライパン、バケツや壊れた傘など不要になった廃品を、オリジナル楽器として再生してしまう音の魔術師だ。

 ともさんが、廃品でオリジナルの楽器を作るようになったのは1995年、音楽劇『銀河鉄道の夜』の音楽を担当したことがきっかけだったという。
「あの宇宙観を表現するのに、既存の楽器でいいのかなと疑問に思い、すべて手作りで作った。そこからですね」
“音楽=音を楽しむこと”“子どもから老人まで楽しめる、言葉のいらない音楽を目指している”と、ともさん。

「わかりやすいことしかやらない。それがポリシーでもあるんだけど、頭で難しく考えた音楽をやってもすごいのひと言で終わっちゃう。音楽ってもっと単純でいいんじゃないかって気がするんですね」(とも)

「同感です。振り返ってみると、昔は楽しんで弾いていたというより、音楽と戦っていた気がするんですね。最近では曲作りのスタンスも、覚えやすいメロディー、シンプルな方向へとシフトしてきましたが」(安藤)

「それって、年齢的なところもあるのかなぁ。僕の周りでも皆さん、安藤さんと同じようなことを言ってますよ。不思議ですよね。あとは、そのシンプルさのなかに、いかに自分らしさを出していけるかだと思いますね。」(とも)

「そこが難しいところではあるんですけど(笑)」(安藤)

さて、今回の手作り楽器、作り終えての感想は。
「作る工程も楽しかったし、中身や吊すものによって、音が変わってくるから、いろいろ試して、そこから自分好みの音をみつけていったりする楽しみもある。面白かったです」(安藤)

 みなさんも、ぜひ挑戦してみてください。