LIVINGdesign 2005年7月号に掲載されました。
▼本文より
ガラクタだって立派なパーカッション。
「調律された音だけが音楽を奏でるのではなく、自然や日常の中にも無数の音色が存在している」、と語るのは打楽器奏者の山口とも。彼は空き瓶や缶、工場で余ったペレット、使い古したスプーンやフォークを組み合わせて楽器を作る。’95年に参加した音楽劇「銀河鉄道の夜」で既成の楽器にはない音を探したのをきっかけに、オリジナルの音作りが始まった。それ以来、ポイと捨てる前に何か面白いことができないかと考えてしまうのだそうだ。車で走っていても道端に気になるモノを発見すると、もう車に積んでいるというほど。
こうして集められた音源たちは、決められた音でないからこそ自由度があり、楽器のもつ表現や音のイメージの幅が拡がるのだという。