トモオフィス/廃品打楽器協会

日経 Kids+ 2006年2月号に山口ともの記事が掲載されました

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新聞・雑誌掲載
時計2006年2月6日(月)

日経 Kids+(キッズプラス) 2006年2月号
子どもと読みたい100冊の本 子どもグッズセレクト

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▼本文より

子どもに伝えたい「本物」の選び方

こだわりを持って生活する人々は、どのように子どもの日用品を選ぶのだろう。

親から子に、そしてまた親に
ずっと使うと思える物を

以前、捨てたれていた屋内用のすべり台に緑と黄色のカッティングシートを張ったら、象さんみたいにかわいくなりました。娘から自転車のリクエストがあったときは、いらない自転車をもらってきて、チェーンカバーについていたセーラームーンのシールと塗装を全部はがして磨き直しました。

買って与えるのはとても簡単なこと。それより、もっと親の気持ちがこもった物を使ってもらいたかったんです。だから、まだ使えるものに手を加えたり、フリッツ・ハンセンのいすのように買ってきた物も一部付け替えたりして、自分流にアレンジして与えることが多かったですね。

物を作る、リメイクするときは、「今から作るからね」と、子どもが見ている前で行うのがポイント。すると子どもは特別なものを作ってくれているという喜びを感じるし、作ってもらった物は大事にしたいという気持ちも芽生えると思うんです。

僕は祖母が使っていた100年近く前の木のいずを今も使っています。中学のときに買ってもらったペンタックスの一眼レフカメラもいまだに現役。いい物は丈夫で長持ちするし、飽きがこないシンプルなデザインが多い。大人になっても使えるいい物を子どもに与えたいものです。子どもが使わなくなっても、僕が使い続けて大事にしています。

子どもに与えるものには、親のセンスが色濃く反映される。子どものころに使っていた物、目にした物は印象に残るもの。そうして子どもの美的感覚が育つんだと思います。

1) 探しに探して見つけたいすはフリッツ・ハンセン社のKEVIシリーズのもの(1990年と91年制)。子どもと自分用に赤と黒の2脚を購入し、座面を付け替えて2色使いにした。背もたれの角度は調節できるので正しい姿勢で座ることができる。
フリッツ・ハンセンジャパン 03・5778・3100

2) 娘が使っていた「がらがら」が壊れたので分解して楽器に。「音が出るおもちゃの中にある音源を使って楽器やおもちゃを作るのも面白いですよ」

3) 資材を入れるふた付きのボックスに、カッティングシートで装飾し、子どものおもちゃ箱などに使っていた。