relax 98 april2005 特集/楽器はトモダチ
▼本文より
楽譜やコードにない、未知の音で遊ぼう!
日本廃品打楽器会会長(言ったモン勝ちだって)の山口ともさんのアトリエにお邪魔しました。不燃ゴミを寄せ集めた『ハウルの動く城』みたいなドラムセットがすごいインパクトで傍らにあるペットボトルで作ったマラカスや、天井一面をはう大きなバネも音を出してみると立派に楽器です。組み合わせの妙と、素材を楽器として生かす工夫に驚嘆、音を聞いてまた驚嘆。はぁ~~……!
「素材の音は想像がつくものもあれば想像以上のものもあって、音を探す作業が楽しい。そのために、あのガラス屋や材木屋はこういうゴミが出るな、あの家はヘンなゴミ出すな…とかリサーチするのも楽しいよ」
『ドレミノテレビ』(NHK教育)ではともさんが出す音に合わせて子どもたちが踊りだしたり、席に戻って静かになったり。音への条件反射がノンフィクションで興味深かった。
「何の音?聞いたことないけどいい音だな~って、音自体が説得力を持ってたら人は耳を澄まし、興味を持って動くんだよ」
聴いたことのない音は、まだまだ世の中にあふれています。その辺にある何かを叩いて、未知の音セッションを楽しんでみませんか?
「ピアノで調律した音はほんの一部で、世の中には素晴らしい音がいっぱいある。楽譜やコードになくても自分が気持ちいい音で楽しむのが一番!気取らない、お金かけなくても、子どもでも大人でもすぐに楽しめる。楽器を持っていかなくてもライブができるくらい」