南日本新聞 2005年1月24日にエコライフセミナーの様子が掲載されました。
▼本文より
ごみも鳴らせば音楽だよ
エコライフセミナーに500人
山口さんらと演奏楽しむ
がらくたでつくった楽器を楽しむ「エコライフセミナー -ゴミじゃない鳴らせば音楽」が二十三日、鹿児島市中央公民館であった。打楽器奏者の山口ともさんが率いる三人組の「Ticobo(ティコボ)」が楽器作りを指導し、コンサートに出演。空き缶やフライパンなどで作った楽器の演奏は会場を埋めた約五百人の家族連れの感動と笑いを誘った。
コンサートの主役は、パイプやスプーン、木切れなど数え切れない廃品を現代美術の造形のように組み合わせた楽器。素朴な音色からシンセサイザーのような複雑な響まで自在に奏で、会場は珍しい音に聞き入った。ほかに新聞紙を破ったり、たたいたりする”雑音”も子どもたちと一緒に音楽に仕立て、遊び心も刺激した。
コンサートの前には子どもと保護者四十組が廃品から楽器を作った。ペットボトルに小豆などを入れて張り合わせたマラカス「ペッカー」をはじめ、ミルク缶やお菓子の空き箱などを使った太鼓や木琴づくりにみんなで熱中した。作ったばかりのペッカーはコンサート終盤に登場。客席の子どもたちが手にして合奏に参加、ドレミの歌をもじった「ドレもごミの歌」で懸命に振り鳴らした。
子ども二人と参加した国分市福島一丁目の川越美津子さんは「物があふれている中で、捨てる物で遊べるのはいい。工夫してつくることなど、とても参考になった」と話した。