トモオフィス/廃品打楽器協会

茨城新聞 (2003年2月5日)に掲載されました

茨城新聞
新聞・雑誌掲載
時計2003年2月5日(水)

▼本文より

ワークショップ人気
プロの講師が指導や企画

文化施設の面白さを発見してもらおうと昨年十一月、美野里町部室に町四季文化会館「みの~れ」がオープンした。同館では、文化に触れる機会を増やすことなどを目的とした各種ワークショップが開かれており、児童だけでなく保護者や教員などからも人気を呼んでいる。同館の取り組みを追った。

約六百人収容の通称「森のホール」のステージで、児童とアーティストが一緒に音を出したり、体を動かしたりして”コラボレイト”する。同館は「学校アクティビティ事業」と称し、十一月下旬から二月下旬まで町内の四小学校を対象に、プロから本物の芸術を学ぶ授業を展開している。講師はパントマイムや歌など、いずれも各分野の第一線で活躍するアーティストばかり。

昨年行われた納場小学校三年生の授業は、パーカッショニストの山口ともさんを講師に迎え、リズムワークショップを開催。”がらくたおじさん”の異名を持つ山口さんは、バケツや灰皿など不要になった生活用品をドラムに”変身”させ軽快なリズムを披露。

がらくたでできた山口さんのドラムに児童はすっかり夢中。「ごみだって楽器になってしまうんだよ」という山口さんの呼び掛けに歓声が上がった。

最後に、児童はペットボトルの中にビー玉などを入れた自作にマラカスを持ち、笑顔を見せ山口さんと行進。今井絵梨さんは「面白かった。ごみで音が出るなってびっくりした」と興奮した様子。引率者からも「こんなに楽しいものとは」と驚きの声が上がった。